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倉敷・美観地区に古民家ゲストハウス風宿泊施設-家族利用プラン主力に

「かくれ宿 Yuji-inn」オーナーの山内裕二さん

「かくれ宿 Yuji-inn」オーナーの山内裕二さん

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 倉敷・美観地区に11月1日、古民家ゲストハウス「かくれ宿 Yuji-inn(ゆうじいん)」(倉敷市中央1、TEL 086-441-1620)がオープンした。場所はレストラン「Swan(スワン)」横の路地奥。

地元消防団のまかないがルーツの「夜警ラーメン」

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 木造2階建ての元民宿を改装した同施設。倉敷出身で元会社員の山内裕二さんが、倉敷の魅力発信と地域活性化を目的に開業した。部屋は8畳間2部屋、6畳間4部屋で、宿泊可能人数は20人。総面積は192平方メートル。3~4人の家族利用を想定した1部屋貸し切りのプラン(1万円~)と、ドミトリータイプのゲストハウスプラン(3,500円)を用意する。

 日中は宿泊客以外も利用できる食堂を運営。主力メニューの「夜警(やけい)ラーメン」(500円)は、山内さんが所属する消防団が年末の夜警を行う時に賄われるラーメンを基にアレンジしたもの。夜間は「おつまみ食堂」としておでん、チーズの盛り合わせなどの軽食を用意する。ドリンクはコーヒー、ビール、焼酎など。「宿泊客と地元の人との交流の場になれば」と山内さん。

 美観地区の近所で生まれた山内さんは、倉敷川で魚を釣ったり阿智神社で昆虫を捕まえたりして育ったという。「美観地区では子どもの遊びと大人の街歩きの両方を楽しめる場所。父親と息子が一緒にものづくりをしながら遊べるようなイベントも企画していきたい。例えば、遊びを通じて息子が普段見ない父親の姿を見て尊敬し直すようなストーリーを思い描いている」。オープン前の改装作業は、山内さんと消防団の仲間約20人で手掛けた。「ガス、水道、風呂以外は全部自分たちで仕上げた。家族や友人たちのサポートのおかげで開業できた」と振り返る。

 開業から間もないが、宿泊客は家族連れが多く、韓国、スウェーデン、フランスからも訪れたという。「目指すのは第二のふるさと。家族みんなでくつろいでもらい、旅の後も思い出してもらえれば」と意欲を見せる。

 チェックインは16時~22時。チェックアウトは11時。食堂の営業時間は11時~16時、18時~22時。水曜定休。

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