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倉敷・児島でガラス作家・白神典大さん個展-10周年で「思い出」テーマに

白神典大さんの新作「モザイク」

白神典大さんの新作「モザイク」

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 倉敷・児島のアートギャラリー「ALAPAAP(アラパープ)」(倉敷市児島唐琴町、TEL 086-470-1515)で現在、水島出身のガラス工芸作家・白神典大さんの個展「MEMORIES」が開かれている。

「記憶を保存する器」

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 自身の工房開設から10周年を迎える白神さんが「思い出」をテーマに開く同展。カラフルなボウルやグラス、電球型のオブジェ、ガラスドームなど、春を意識した新作を中心に150点を並べる。

 個展タイトルでもある新作「MEMORIES」は、ケーキカバーからインスピレーションを得たというドーム型の器。「『記憶を保存する器』として好きな物を入れてほしい」と白神さん。「ピクチャーZOO」は白神さんによる手描きの動物イラストがワンポイントで入ったグラス。キリン、ライオン、バファロー、馬、ニワトリ、牛、モモンガ、オオカミなどを「ゆるキャラ」風に描いている。「小さいころ、お気に入りだった動物イラスト入りグラスの思い出を重ね合わせた」という。

 白神さんは倉敷芸術科学大学卒業後、2003年に工房「Glass Ten Studio(グラス・テン・スタジオ)」を開設。現在は自身の作品制作に取り組むほか、吹きガラスやとんぼ玉の体験講座などを開く。「あっと言う間の10年だった。窯のガス代も10年で倍になった」と振り返る。

 「これからも、自分にとっても他人にとってもおもしろい物、心をくすぐるような物を作っていきたい。10年やってきて、その気持ちがますます強くなっている」と意欲を見せる。

 開催時間は12時~19時(土曜・日曜・祝日は10時~)。火曜定休。今月31日まで。

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