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倉敷にペルシャ絨毯の「プチ」博物館 100年超のアンティークも

「プチ絨毯博物館」館内の様子

「プチ絨毯博物館」館内の様子

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 倉敷・中央のペルシャ絨毯(じゅうたん)・トライバルラグ専門店「フルーリア・ショールーム」(倉敷市中央1、TEL 086-435-0470)内に「プチ絨毯博物館」がオープンして半年が過ぎた。運営は「フルーリア」(東京都世田谷区)。

「プチ絨毯博物館」の外観

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 今年4月にオープンした同館。ペルシャ絨毯、イランやアフガニスタンの遊牧民による手織り絨毯の中から、17~20世紀半ばにかけて製作された「アンティーク」「オールド」と呼ばれるものを展示する。面積は約3坪。

 テーマは「華麗なる遊牧民の世界」で、展示するのはサファヴィー朝時代のペルシャ絨毯(17世紀)の断片、カシャン地方のペルシャ絨毯(19世紀末)、カシュガイ族のギャッベ、ルリ族の絨毯(以上20世紀初頭)など10~15点。

 社長の佐藤直行さんは、「倉敷は『歴史と繊維の街』でもあり、美術館やギャラリーなど文化的な施設も多い。歴史・文化・繊維というキーワードはペルシャ絨毯に通じるものがある。売るために大量生産された近年のものではなく、生活のために作られた本物を見ていただければ」と話す。

 元はインテリアデザイナーだったが、25年前にバグダッドの街角で見かけた古い絨毯に引かれたのをきっかけにペルシャ絨毯の世界に飛び込んだという佐藤さん。ペルシャ絨毯専門商社「ペルシアジャパン」の社員として日本橋三越本店のペルシャ絨毯サロンで17年間勤務した経験を持ち、絨毯好きが高じてペルシャ語も堪能に。偽物が大量に出回る業界にも関わらず、商品知識を武器に自らイランや米国へ足を運び買い付けることも。「絨毯を通じて、テロや戦争のイメージが先行しがちなイラン・アフガニスタンの本当の文化に興味を持っていただくきっかけになれば」と話す。

 「できるだけ多くの人に絨毯の魅力を伝えたい。古布や草木染に興味がある方、歴史や文化に興味のある方、最近家を建てた方など、きっかけはなんでもいいので気軽に寄ってもらえれば」と来館を呼び掛ける。

 営業時間は10時~19時。月曜定休。入場無料。

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